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【ギター】さよならローズウッド… 木材の枯渇に対する業界の動きや考えなんかを書いてみる

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皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。

2016年の12月辺りに書いた記事で、ワシントン条約によるローズウッド種の取引制限について書かせて頂いたのですが、あれから9ヶ月ほど経過した現在、ローズウッドについてはかなり入手困難な状況になっているようです。

てっきり大手のメーカーは、ある程度の在庫を抱えているんだろうと思っていたのですが、実際はそうでも無いようで、どこも枯渇気味みたいですね。

【ギター】どうなるローズウッド!?ワシントン条約によって全ローズウッド種が取引制限されることに!!
皆様お疲れ様です。AZU(@AZU0000)です。 これは個人的にショッキングなニュースなので取り上げたいなと思います。 ...

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フェンダーがフィンガーボード材を変更するってさ

2017年の5月頃にフェンダーのギターに使われる指板材はローズウッドを廃止してアメリカン・エリートシリーズはエボニーに、メキシコ製はパーフェローに切り替えていくと報じられています。

詳細は以下のリンクから。

Click here to read about how Fender have made the transition from using Rosewood on their Mexican and Elite guitars due to CITES laws.

現在ローズウッドは「附属書Ⅱ」という扱いで制限はされているのですが、手続きさえすれば入手自体は可能です。

ですが、その手続きにかかる時間と費用は生産量の多い大手メーカーにとってはコスト面で相当の痛手になるので、これまで通りに使い続けるというのは難しくなってきます。

フェンダーの新製品はパーフェローを採用

サテンブラックがクールなフェンダーの新製品「NOIRシリーズ」ですが、ボディ材はアルダー、ネック材はメイプルとこれまでどおりのスタンダードな仕様ですが、指板材は前述通りパーフェローを採用しています。

見た目にはローズウッドかパーフェローかの見分けはつきません。

定価は10万円、販売価格は9万円台となる中価格帯の製品という位置のシリーズなので、今後はこの価格帯だけではなく、レギュラーラインのほとんどがパーフェローに切り替わっていくきっかけになるモデルと言えるでしょう。

パーフェローってどんな木なの?

ローズウッドの代替剤であるパーフェローですが、特徴としては茶褐色でローズウッドと見た目はあまり変わらないので、以前から指板材に使われてきた木材です。

「ボリビアンローズウッド」という別名もありますが、同じマメ科でありながらも別物の木であり、音の特性はエボニーに近いとされています。

なので、アタックが強くメリハリのある硬めのサウンドキャラクターを持っている木材という事になりますね。

耐久性もかなりあるので、演奏上酷使される指板材としては最適であるといえるでしょう。

代替材だけど安物じゃないんです

代替材というと何となく安いイメージがありますが、全然そういうことでもありません。

ハイエンドなギターを製造しているDragonflyではパーフェローとメイプルが標準の指板材として採用されています。

Dragonflyはダウンチューニング前提のスーパーロングスケールがメインなので、アタックが強く、音の立ち上がりが速いパーフェローを使用するのは理に適っているといえますね。

他にもSuhrやTom Andersonといったハイエンド系ブランドでもパーフェローは使われており、価格帯による木材のグレードは変わってきますが、指板材としての信頼は非常に厚いものとなっています。

ただ、このパーフェローも供給は盤石なものとはいえず、上質な材に関しては入手が困難になってきているようです。

エボニーは以前から枯渇気味…

もう一つの代替材であるエボニーですが、こちらは非常に有名なので知っている人がほとんどだと思います。

ギブソンのレスポールカスタムやコンポ系ストラトなどでよく使われていますよね。

特徴としては重く硬質、パーフェロー以上にアタック感やメリハリがあります。

ちなみにエボニーと言えば黒い木として有名ですが、それは木の中でも心材から採れるもので、それ以外の部位に関しては普通の木の色となっています。

その心材の黒いエボニーは銘木に分類されており、昔からまとまった数を調達するのが難しい高級材なので、量産品に使うには向いていません。

心材以外の部分を黒く染めて用いる事も珍しくはないのですが、人工的なエボニー材である「リッチライト」の採用も今後は拡大していくのではないかと思います。

規制がかかっていないだけで、エボニーも調達は非常に難しいということですね。

業界はどう動いているか

ギターにとって必要不可欠だったローズウッドが使えなくなるので、大手メーカーもそれぞれに動きを見せています。

フェンダーはパーフェローとエボニーに切り替え、ギブソンは2012年の違法輸入による木材の没収により、不足分はメイプル材を熱処理したベイクドメイプルを、さらに再生紙にフェノール樹脂を固めて着色した素材である「リッチライト」を使い始めています。

その他のメーカーもパーフェローはもちろんのこと、黒くないエボニーを染色して使ったり、ギブソン同様にマーチンやゴダンなどもリッチライトを採用しています。

今後はさらにこれまではあまり使われてこなかった材に注目が集まるでしょうし、リッチライトを始めとしたウッドファイバー的な人工素材が積極的に使われるでしょう。

上質なマホガニー、メイプル、ローズウッド、エボニーなどは最上級の楽器にしか使われなくなる時代がもうそこまで来ているのかなと私は思います。

ポジティブな考え方に切り替えていく

年々ギターに使われる木材の質は落ち続けている中で更なる追い打ちとしてローズウッドの規制…今後も当たり前に使われてきた木材は段々と姿を消していくのは目に見えてきています。

代替材として使われているパーフェローなんかもこの先どうなるか分かったもんじゃないですし。

「人工素材のギターなんて使いたくねえでごぜーます…」とか思っていても近い未来には人工素材や代替材で作られたギターが楽器屋さんの店頭に所狭しと並べられる時が必ず来ます。

それなら考え方を変えて、新しい素材で作られる未来のギター達を温かく、ポジティブに迎えてあげた方が良いんじゃないかなと思うんですよ。

代替材によってコストが下がるでしょうし、新しい音に出会える可能性があるはずです。

個人的には代替材や人工素材に抵抗はないので、弾きやすくて良い音が出るなら割りとこだわりはなかったりします。

終わりに

ここまで長々と書いてきたのですが、メーカーによってはハイエンド用にキープしている材もあるでしょうし、本当に必要になったら手続きをしてローズウッドを確保すると思うので、高価格帯のギターに関しては現時点でそこまで悲観的になる事もないのかなと。

ただ、中~低価格帯のものに関しては確実にパーフェロー、もしくはそれよりも手に入りやすくて安価な材が代わりに使われていく事は止められないでしょう。

それでもローズウッドを始めとした今後枯渇していくであろう材にこだわりたいのであれば、中古市場を狙っていくしかありません。

ジャパンビンテージと言えど、現時点ではよほどのものでもない限りは一般的な中古価格で手に入るので、その辺を狙っていくのが一番手堅いですね。

まだ中古市場にはそこまで影響が出ていないので、欲しいものがあるなら今のうちに手に入れておかないと、本格的にローズウッドを使った新品が出回らなくなった時に高騰する可能性も否定できません。

私はフェンダージャパンの古いストラトを1本くらいはキープしておきたいので、ぼちぼちとオークションなんかを見て回っています。

という事で何だかよく分からない内容になってしまいましたが、今回もお付き合い頂きましてありがとうございました。



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日本の片隅で音楽を作るDTMerです。 座右の銘は「継続は力なり」、「なるべく諦めない」 ブログでは音楽制作の記事を中心に興味のあることを書いています。
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