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【レビュー】壮大な人類の戦いと衝撃の事実が描かれた「新世界より」を一気に全巻読んだので感想でも

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2012年10月にアニメ化された作品ですが、当時の私はあまりアニメを数多く見ないようになっていたので、今回読んだコミックス版で初めて内容を知りました。

全7巻で完結していますがサラッとは読めないです。あまりに壮大で、衝撃的で、虚しくて、そして感動しました。ものすごく重いです。

登場人物に関しても主役の早季(真ん中で両手を上げてる黒髪の女の子)と覚(対角線上の金髪の男の子)以外はあまりにあっさりと全員死んでしまうので感情移入する暇もありません。

大きな話の流れで言えば、呪力(超能力)を持った支配者層の人間と、それを「神様」と崇め支配される奴隷層の「バケネズミ」との種族の未来を掛けた戦いがメインとなります。

その中で早季たちは子供時代~青年時代を過ごし、大事な仲間たちを失いながら、愛する人が移り変わりながら懸命に人間の未来を切り開いて行きます。

時間の流れも大きく、物語開始当初は12歳だった早季達はエンディングを迎えることろには36歳となっています。

色々と考え方ややり方はありますが、人間側、バケネズミ側の双方にそれなりの正義と、大きな驕りがあるという今の私達の世界とそう変わりがない難しい世界です。

生きていく中で多くのものを得て、それ以上に失っていくという人生の縮図を見せられたような気がします。

早季は迷いながら、絶望に苛まれながらも強く前を向いて未来へ進み、多くのものを失いながら小さな幸せをひとまずは得ることが出来る点が何よりの救いです。

とにかく作品全体が「絶望」に包まれている残酷な世界観なので、普段は日常系のハートフルな作品ばかり読んでいた私にはかなり苦しい内容でした。

ですが名作にふさわしい、本当に素晴らしい作品だと断言できる内容です。

読み終えた時点で小説版を注文したので、アニメ版も合わせてチェックしていこうと思います。

2016年現在、私達が生きているこの世界はかなり不安定な状態の中で時が刻まれているのですが、自分たちだけが良ければいいという考えを捨てて、より良く、より平和に、愛する人達が笑顔で過ごせる世界を作っていくための努力を惜しんではいけないという気持ちを強くさせてくれる…そんな作品です。

私はこの作品に世界や人生の縮図を感じずにはいられません。

多くのものを得て、そして時と共に失っていく。でも、その失っていく中に愛だけは残していけるような、そんな生き方をしたいものですね。



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日本の片隅で音楽を作るDTMerです。 座右の銘は「継続は力なり」、「なるべく諦めない」 ブログでは音楽制作の記事を中心に興味のあることを書いています。
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