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「音楽業界におけるチケットの高額転売反対の声明」によって業界は大きく動くか?

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最近話題になっているネタですが、チケット転売に「ノー」をつきつける声明が音楽業界、ならびにその考えに共感したアーティストから発表されました。

「私たちは音楽の未来を奪う チケットの高額転売に反対します」――。8月22日に、一般社団法人日本音楽制作者連盟(FMPJ)、一般社団法人日本音楽事業者協会(JAME)、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)、コンピュータ・チケッティング協議会の4団体は、「チケット高額転売取引問題の防止」を求める共同声明を発表した。

【CNET Japan「チケット高額転売の「反対声明」にチケット売買サイトらが見解」より】

確かに有名なアーティストやイベントのチケットとなると最低でも通常価格の倍、場合によってはウン十万と言ったプラチナチケットとなることもあります。

私自身は正規の手段以外での購入はしないのですが、一度だけ兄に頼まれてオークションで某人気アーティストのチケットを手に入れた事があります。

その際にかかった金額は通常価格の3倍となかなか驚きのものでした。

いわゆる「転売」というもので、そのアーティスト自身には興味がなくとも人気があるので、利幅が大きくなりそうな公演のものを資金の許す限り「仕入れ」てオークションなどで出品するというのが基本的な流れですね。

これなら学生さんでも利益を出すことができるので、結構儲けた人も多かったのではないでしょうか。

ですが、この転売について、業界は明確に「ノー」を突き付けました。

ここ数年はかなり厳しいチェックがある公演もあり、転売が確認された席は退場処分が課されるなど、断固とした対応が見られます。

今回はこの辺のことについて私がつまらない駄文を垂れ流していく感じで進めていきます。

【転売ってダメなことなん?】

ズバリ「ダメなことではない」です。転売は商売における基本的な方法です。

「安く仕入れて高く売る」のは小売において当然のことであり、これがダメなのであれば世界の経済の全てが止まってしまいます。なので転売すること自体はごくごく当たり前の商業活動なので全く問題ありません。

「せどり」なんかもイヤな目で見られがちですが、基本的には全く問題ありません。

ごく普通の小売は当然として、例えば古本屋やリサイクルショップなども定価の一割以下で買い取ったものを定価以上で販売していることもあるので、やっていることは基本的に同じです。

ただ、他人から物を買い取って、それを販売するには「古物商」の許可が必要になります。

また公共の場でチケットを買い取ったり販売する「ダフ屋行為」は違法ですが、ネット上での売買はそれに当たりません。

【じゃあ何で取り締まるん?】

ね?だって違法にはならないもの。じゃあ何でそこまで取り締まる必要があるんでしょうか?

有名な画家の作品、ビンテージな楽器、その他希少な美術品などは目を疑うような高額な値がついていることなんて当たり前です。

だったらコンサートのチケットだってアーティストの価値によってプレミアムな価格がついてしまったとしてもそれは仕方のないことなのではないでしょうか?ライブというのはその時、その場所、その空間でしか感じることの出来ない「生きた芸術」と言えるものです。

価値としては人によっては下手な芸術品の比では無いかもしれません。

だから高額になっても買いたい、行きたい、見たいのではないでしょうか。

ここでは取り締まる理由について私の振ったらカラカラと鳴る頭で考えてみたことを挙げていく事にします。

■いくら高値がついても運営側は全く利益がない

例えば日本で一番チケットの取れないスーパートップアイドルの「嵐」のコンサートは恐ろしいほどのプレミア価格がついてしまいます。

60万円なんて興味のない人から見れば狂気の沙汰と思えるほどの価格であっても、どうしても見たい人であれば買っちゃうくらいヤバイ状態です。しゅごいです。

会場近くでチケットが手に入らなかった女の子が「チケットを譲ってくれるなら何でもします」という紙を持って立っていたという話も聞きます。

怖いですね…「何か」をされちゃったのでしょうか…親が泣くからそういうのはやめてね?

話を戻して、その60万円というお金はあくまで「チケットを仕入れた人」に入るものであって、「元のチケットを販売した運営側」には一切入ってきません。

運営側に入るお金は「通常価格のチケット代金のみ」です。涙が止まりません。

コンサートというのはチケットを買ってその公演を見ることによって「アーティストを金銭的に応援する」ことなのです。もっと言えば、その60万円の大半はアーティストのためになっていないので、応援するという意味では「無駄にお金をドブに捨てている」事と同じ意味を持ちます。

そんなことにいくらお金を掛けても応援しているアーティストの利益にはつながりません。

ある意味ではそう言った転売業者を増長させるだけで、アーティストや運営を衰退させるだけなので、本当にそのアーティストのファンであるならば、転売屋に払うお金で公式のグッズやCD、DVDなどを買ってあげる方がはるかに活動を継続させていく力になります。

そういう意味ではAKBなどの握手券商法は個人的には何とも言えない気持ちにはなりますが、「買い支える」という意味で健全ではあるなと思います。

更に言えば「ソシャゲの課金」もコンテンツの永続的な維持において非常に効果的であると言えるでしょう。

■本当に見たいと思っているファンにチケットが回らない

少数のチケットが転売によって取引されているのであればそこまで問題にはならないのですが、このチケットの転売には「個人」よりも「組織」の方が多く関わっている事が多いとされています。

組織であれば資金的にも人の数においてもまとまった数のチケットを入手しやすくなります。

人気のアーティストのチケットを数多く在庫として持っていればそれだけ莫大な利益を生むことになります。

それが嵐のチケットだとしたら…考えただけで笑いが止まりませんね?ね?

ただ、問題があります…そのチケットが全て売れるのであればまだ救いはあるのです。

例としては「予想に反して全体的にチケットが売れなかった時」「場所的に良くない席が売れ残った時」、最悪なのが「転売がバレて封印されてしまい、空席が出来てしまった時」です。

大量にチケットを仕入れたのにこのようなケースが発生した場合、チケット自体は売れているはずが悲しいことに席自体は「空席」となります。

演者としても空席はテンションが下がりますし、その公演が映像作品として収録される公演であったのであれば目も当てられません。

そして本当のファンであれば多少席が悪くとも、その空間で応援したい人もいるでしょう。こうした組織ぐるみの転売行為は本当に見たいと思っている人の席まで意味もなく奪ってしまっていると言えます。

アーティストを大事に思うファンの心を踏みにじっていると思われても仕方がないのかもしれませんね。

■反社会的勢力に資金が流れてしまう恐れがある

まあ、世界は広いので色んな思想を持った人たちがいます。なのでもちろん世間的には認められない危険な組織が数多くあるのが現実です。

このようなチケット転売のビジネスにはそう言った反社会的な勢力や組織が関わっている場合もあります。

ダフ屋なんて…ね?言わなくても分かるでしょ?

そういった勢力の資金源となるのは運営やアーティスト側としても本意では無いでしょう。

せっかく時間とお金を使って自分たちのコンサートを見に来てくれているのに、そのお金が世間で言う「悪い人たち」のために使われているのだとしたら…それはあまりに悲しいとは思いませんか?

チケット販売を専門にするネット上のサービスの運営側は「厳しいチェックと管理体制を整えている」と言っているでしょうが、こんなものは実際に組織の中に入って密偵調査でもしないかぎり分かったもんじゃありません。

「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」と同じくらい説得力がありません。

まだパンツじゃない方がある意味で納得出来てしまうほどです。

【業界側の対策はどうなのよ?】

もちろんただ「転売ダメ」と言ってるだけではありません。これまで書いた中にあるように断固とした対応を取っています。

顔認証システムを取り入れたり、ファンクラブで購入したチケットのみを転売可能な公式のサービスといったものです。

当然ながらオークションの監視もしているので、チケット番号が判明してしまった場合はその席は封印するなどの対応がされています。

私の知人がオークションで出品した際に落札者が運営側の人間だったようで、転売によるペナルティとしてファンクラブを退会させられたと言っていました。いわゆる「見せしめ」の対象にされてしまったようです。

ですが、このような取り組みもやはり万全とはいかず、未だに転売業者の販売するチケットが数多く存在するのが現状です。チケット番号が漏れないように画像加工でモザイクをかけるなどの対策をしてしまえばオークションに出品してもバレませんからね。

ダフ屋以外の転売行為は法律上問題がないので完全に取り締まるのは非常に困難であると言えるでしょう。

また、転売のチケットを購入することを良しとしている人もチケットが売れている点から見て相当数存在するという事実も忘れてはいけません。

【何か対策とかいい方法はないんかねぇ?】

日本はまだまだ紙のチケットが全盛なので正直な所かなり難しいのではないでしょうか。

チケットレスにしただけでも対策としては不完全だし、私の足りない頭で思いつく事となると…以下のような感じでしょうか。

・本人の認証をこれまで以上に強化すること

・チケットの購入と確保はこれまで通りの期間として、手元にチケットが届くのを2、3日前にする

・業界自体で転売サービスを立ち上げ、落札金額を利益としてアーティスト、運営側にきちんと分配する

・電子チケットにして前日までのキャンセルは全額返金、当日でもキャンセル待ち可能なシステムにする

結局は今後、業界自体が「どこまで本気で取り締まるか」という点に尽きますね。

規制を強化しすぎてしまえば動員の総数を減少させてしまうかもしれません。

例えばジャスラックの規制強化によって減少傾向だったCDの売上げは更に下降の一途を辿ったように、下手をすればアーティストからCDのみならずライブの収益までも奪ってしまう結果に繋がりかねません。

単なる見せしめの取り締まりだけではなく、業界全体の覚悟を示すときなのだろうと私は思います。

【最後に】

長年続く業界の習慣のようなものなので、これを綺麗に一掃というのは本当に難しいのではないでしょうか。

ダフ屋なんて規制されていると言われていますが、大物アーティストのコンサート会場付近には常に配り歩けるくらいにダフ屋の皆さんが溜まっています。

いくら声を上げたとしても、現状のシステムのままでは絶対に大多数のチケットはこれまで通り転売業者に流れ続けるでしょうし、法律的にもどうしようもありません。資本主義経済における権利でもありますから。

だから繰り返しになりますが、チケット転売を規制するためには「業界全体の総意としての覚悟」が試されるときなのではないかと思うのです。

断固たる姿勢でアーティストや運営、そして何よりコンサートに参加したいファンの心をどれだけ守っていけるのか…それが何より重要となります。

また、大金を積んででもお目当てのコンサートにいきたい気持ちは痛いくらいに理解できますが、そのお金のほとんどが愛すべきアーティストの血肉にならないということを少しでいいので心のなかに留め置いて欲しいです。

アーティストも普通のお仕事をしている人同様に食べていかなくてはいけません。音源制作もコンサートもグッズ販売も「仕事」であり利益を生まなければ活動の継続が出来なくなります。そして最後に訪れるのは「お別れ」です。

運営側ももちろんですが、ファンの皆さんの意識の高さも試されていると言えます。

まあ、個人においてはどうしても行けなくなってしまったという人もいると思うので、そのへんに関しては仕方ないんですけどね。

ですが、まずは一人一人の心がけで少しでも現状を変えていくという努力も必要なのかもしれません。

本当に心から愛しているアーティストのために自分一人からでも出来ることを考えてみてはいかがでしょうか。



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日本の片隅で音楽を作るDTMerです。 座右の銘は「継続は力なり」、「なるべく諦めない」 ブログでは音楽制作の記事を中心に興味のあることを書いています。
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